新狩猟採集時代の集合住宅 / New Hunter-Gatherer Era Collective Housing

第15回長谷工住まいのデザインコンペティション「狩猟採集時代の集合住宅」 入選
制作者:尾崎果南
共同制作者:柏木佑太
用途:集合住宅
期間:2021.9-2021.10

モノにあふれた現代社会では、たいていのモノはすぐに手に入り、古着屋などのリサイクルショップ、フリマアプリの普及により、モノが短期間で手放され、顔も知らない次の使い手に回ることが当たり前になっている。これは、モノに対する人々の独占欲や執着心が低くなっていることの表れだ。

近年、「家」という対象にも、人々の執着心は薄れ始めているではないか。デジタル化に加え、コロナ禍でのリモートスタイルが更なる契機となり、人は場所に縛り付けられたこれまでの社会構造から解放され始めつつある。

この変化の先に現れる新たな社会-新狩猟採集時代を構想する。

「もし人類が家を持たない無拠点生活で生きるとしたら?」と仮定し、それに相応しい住み処と都市計画を提示する。