京都御苑
2023年度 第4回
2023. 7. 5
京都が1100年にわたって日本の都として機能していた間、天皇がお住まいになり政事を行った京都御所とその周辺は東京遷都に伴って荒廃していました。しかし明治天皇のご意向もあって大内保存がなされ、一帯に樹木などを植えて公園化し新たに京都御苑として生まれ変わりました。現在では京都御所をはじめ迎賓館や児童公園、運動施設等が整備され、国内外の観光客のみならず市民の日常的な憩いの場として広く親しまれています。今回は2019年に新しく完成した中立売休憩所のそばでゼミを行いました。
武井先生コメント
京都御苑は京都御所の周辺の緑地で、日本に3箇所ある国民公園のひとつです。有料の自動ゲートから入る新宿御苑とは異なり、門を潜るという行為によって、或る領域に入る感覚が強く生まれています。その面積は京都の都市緑化面積とほぼ同じで、人びとが集合しても、全く密集感がありません。みんなが選んだテーブルの頭上には緑の天蓋が広がっていました。木漏れ陽に満ちた青空教室では発言も活き活きとするような気がします。