『ZAHA HADID』

『ZAHA HADID』

執筆者:阿河 駿成(B3)

最近読んだ本を書くコーナーだけれども今後また本についてのコーナーは多分来ないだろうから最も印象的な初めて出会った建築の本について書きたい思う。

僕がこの本に出会ったのは中学3年生の秋だった。
2012年ニュースから流れてきた新国立競技場の映る東京の街並みに衝撃を受けた時から建築に強い興味を持っていて、この建築家のことも覚えていた。

初めて3000円する建築の本を買ったから学校にも持って行って何度も読んで、香港工科大学を休みの日に模写して、この本を見て自分で設計みたいなこともしてみた。
その建築家はとってもかっこいい建築を作る人で、本の最初の方に載っていた絵はよく分からなかったけどとにかくかっこよかった。
その人の建築は全部僕が知っている建築とは全くもって異なっていて、建築一つでありふれた街並みや空気がこんなにも見たことのないワクワクに溢れた世界に変わるのかと思った。そして建築の本はここまで力強いものなのかとも感じた。

2014年の本だったからその人がもうすでに亡くなっていたことを知ったのは何年か後のことで、大学に来てからもうこんな建築を建てられる時代でないことも知って、この建築家のことを少しの間忘れていた気がする。

このコーナーでこの本と出会った頃の僕のことを思い出してこんな建築じゃないかもしれないけど、誰かに衝撃とワクワクとそして希望に満ちた世界を感じさせられるような建築をいつか作りたいと思いながらこれからもこの研究室で頑張っていきたい。

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