京都国立博物館

2024年度 第1回
2024. 5.8

昨年度に引き続きゼミでの前期活動として、学外でゼミを行う通称「外ゼミ」を行うこととなりました。
今年度のテーマは「ランドスケープと公共性」です。京都の自然あふれる公共空間を舞台に全6回の外ゼミを行います。

第1回目は、京都国立博物館 庭園で行いました。
宮内省でさまざまな営繕事業を手掛けた片山東熊の設計である明治古都館、2014年に開館した谷口吉生設計の平成知新館を中心に、見事な庭園が広がっています。庭園には、フランスの彫刻家ロダンの代表作である「考える人」や日本の歴史ある石仏や磁石などの屋外展示が飾られ、京都の街中にゆとりある緑とアートの点在する気持ちのいい空間を提供しています。
今回は、大きく3つのエリアに分かれる庭園のうち、明治古都館裏側、人気の少ない西の庭のベンチにてゼミを行いました。

場所探しの最中、「ベンチを座って利用するのか、机として中心に囲うのがいいのか」など、活発な話し合いが行える場についてさまざまな意見が出ました。こういったことも、自分たちで公共空間の可能性を探していく外ゼミならではいい体験だと感じます。

4回生は研究室内で前期に行う卒業研究のテーマ検討、修士1回生は修士論文のテーマ検討、修士2回生は修士論文の評価軸やまとめ方、論文が終了したメンバーは現在興味のあることにについて修士設計を見据えながら発表していました。
論文の初期段階が中心だったこともあり、抽象的な話や感覚について、さまざまな意見やアドバイスが飛び交う場となりました。

当日は、特別展 雪舟伝説―「画聖(カリスマ)」の誕生― が行われており、ゼミ終了後にメンバーで展示を見学しました。