明るく居心地の良い駅まち待合公園 / Aratamabashi Station Redevelopment 

京都工芸繊維大学 卒業制作

制作者:田中希
用途 :公園
期間 :2023.4-2024.1

地元、愛知県にある新瑞橋駅は、地下鉄とバスの乗換駅であるが、バスや地下鉄の来る時間以外は人の気配がなく、暗い雰囲気がある。卒業設計では、地下と地上のつながり・建築とインフラとのつながりを生み出すために、光の入り込む吹き抜けを分散して作り、建物未満の存在として高低差を縫うように帯を巡らせることで、公園のようなゆとりあるビル、活動スペースの設けられた立体駐輪場、公園の遊歩道へすぐアクセスできるバスターミナルを設計した。普段は地域住民が買い物のついでに休憩する公園として、また駅を利用する学生が立ち寄るサードプレイスとして、さらにお花見やスポーツ大会が行われるイベント時には大勢の訪問者を受け入れる会場の一つとして…。日時によって異なる駅前利用者に対して随所に居心地の良い滞在空間が設けられ、様々な利用者に合わせて姿を変えるこの駅前は、これからの「待合室」となるだろう。